ニュース「3つの理念」
提言では、「道路案内標識の3つの理念」が提唱されています。
1.ユーザー重視で標識を考える
道路案内標識はユーザーと道路のコミュニケーション・メディアのひとつであると言え、まず、ユーザーが本当に知りたい情報が何であるかを考え、「ユーザー重視」の立場に立って標識のあり方を考えることが必要である。
2.システム・体系性を充実させる
情報提供の基本的手法は「指示(Direction)」と「同定(Identify)」であり、道路案内標識はこの二つの要素を満たした上で、我が国の都市構造や住居表示等の特性を踏まえるとともに、沿道景観や視環境にも配慮し、必要最小限の情報でユーザーの円滑な移動をサポートするシステムであるべきである。
また、多様化するユーザーのニーズに対し、標識のみでこれらに対応することはもはや不可能であり、カーナビゲーションや道路地図など他メディアとの積極的な役割分担とそのための環境整備も今後不可欠である。
3.標識をマネジメントし、わかりやすい案内を実現する
一つ一つの取組について、道路管理者が、実現するための道筋を具体的に定め、相互に連携を図りながら進行管理と評価を行うことが必要である。
さらにユーザーや沿道関係者等とも協働しながら課題や改善策を吸い上げていく、計画 (Plan)、実行 (Do)、検証 (Check)、是正措置 (Action)からなるPDCA型の「マネジメント型の標識計画・管理」を導入することも必要である。
我々研究Gでも、その理念に沿って研究・提案を進めています。
1.ユーザー重視で標識を考える
研究Gでは、道案内時におけるドライバーの行動、会話などから、その心理、潜在ニーズを探り、そこから新たな要求仕様を構築し、新しい案内標識とその使いかたを提案しています。
また、ユーザーごとに立場、環境に違いがあることを考慮し、ユニバーサルデザインの観点からその提案をデザインとして表現しています。
2.システム・体系性を充実させる
研究Gでは、ドライバーの潜在的ニーズや運転上の制限から検討した結果、「狭域内の同定性」が必要とされると判断し、その中での「指示」と「同定」を可能とするシステムを提案しています。
またカーナビや地図などとの連動も前提とした提案となっています。
3.標識をマネジメントし、わかりやすい案内を実現する
研究Gでは、高知県での実地展開の機会をいただき、そこで得た成果や課題を、今後の展開のために活用しています。 道路管理者だけでなくユーザーの意見も重要視しています。