マークの必要条件
現状の114-2Aおよび2B(通称:交差点名標識)は、多くが信号柱に設置され、通称「交差点名」として、曲がる交差点を示す際に広く使われています。
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<交差点名が長く、連続する例>
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曲がる交差点を見つける際に、手前や奥の交差点名が似ていると、道間違いの元となります。しかし主要地点標識は「そこがどこかを示す」ために設置されるので、近隣で似るのは当たり前の事です。また長い名称のものも多く、読むのに時間がかかったり、遠くから読めなかったりします。
つまり、主要地点標識は元々の設置目的を越えて、ユーザが新しい使い方をしている状態なのです。
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主要地点標識の設置目的 |
ユーザの使い方 |
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絶対位置を同定する |
周囲の交差点から目的のものを区別する |
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停車中や歩行時に、 目的地(とそれに準ずる立寄地)に着いたかどうかの確認、現在位置の把握などに用いる |
運転中に、 曲がるべき交差点を把握するときに用いる |
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↓ 役割1 |
↓ 役割2 |
そこで、現状の「交差点名」は役割2に最適な機能をもっているかどうか、 そもそも役割2に最適な機能とは何か、を検討してみましょう。
道案内時をおこなう際の言葉に着目すると、「たまプラーザ駅西側」を右方向です」 と同時に「300m先の交差点を右方向です」「次のローソンがある交差点を右に曲がって」などもよく使われています。
ここから、「全国全ての交差点のうちから一つ」ではなく「周辺のいくつかの交差点のうちから一つを見分けたい」という要求がある事がうかがえます。
またその情報は「カーナビの画面」「道路地図」「助手席などの口頭」「108等の案内標識」を通じてドライバーに伝えられます。そしてドライバーはその情報を、視覚もしくは聴覚で認識します。
ドライバーは、運転移動中に、前方風景からその情報を見つけ出して決断し、その後右左折の動作を行ないますので、その動作を短時間で、安全に行なえないといけません。
また交差点名のよさは「信号近くで見えやすい」「行き帰りで同じ名称である=1交差点1名称である」事にもあります。
これらを整理すると、役割2に最適な機能とは、
2−1、周辺の交差点とを曲がるべき交差点とを見分けやすい
2−2、画面、地図、音声で表現しやすい
2−3、ドライバーが指示を見やすく、聞きやすく、理解しやすい
2−4、ドライバーが運転中、遠くから、一瞬で見つけられる
2−5、信号近くなど、交差点そのものに設置できる
2−6、1交差点1目印である
となります。それらに加え、
2−7、様々な立場、環境のドライバーが使える(ユニバーサルデザイン)
も加え、これらを役割2に対する必要条件とします。
現状の交差点名は、2−1、2−2、2−3、2−4、2−7を満たしにくいことも分かります。
マークの定義
上の条件から、ドライバーが必要としている交差点目印を検討しました。
2−5、信号近くなど、交差点そのものに設置できる
交差点内には、信号など様々な安全施設があり、それを阻害しない事も重要です。その事から、現状の114-2A主要地点標識よりも極端に大きかったり、信号の邪魔になるような新たな設置物は難しいので、目印は、114-2A主要地点標識内に表示する、もしくはその補助として設置する前提で検討します。
×交差点手前に置く108に目印も置く、事では十分ではありません。交差点そのものに目印が付いている事が重要なのです。
1交差点1マークを前提とします。進入方向が異なっても、同じ交差点であることが認識でき、行き帰りでの混乱を防ぎ、地図上での表記もシンプルにできます。
×メトロのナンバリングでは、1駅が複数の記号をもっています。(大手町駅=M18、T09、C11、Z08、I09)それにより地図も煩雑なものになっています。

メトロの場合路線数(=道路数)と乗換え駅数(=交差点数)が少ないからこそナンバリングという方法が成り立ちます。道路で同じルールでナンバリングを行なっても、霞ヶ関三丁目交差点=T50-145、N16-12など長文で混乱する他、地図にも載せにくくなります。また鉄道と異なるのは、道路では交差点が追加される事がよくあり、その場合のナンバリングはややこしくなってしまうのです。
2−1、周辺の交差点とを曲がるべき交差点とを見分けやすい
は逆にいうと遠くになら同じ目印があってもよいという事になります。「ローソンを右」でも、別のローソンが遠くにあっても構わないのと同じです。
×隣りあう交差点こそ見分けたいのに、「たまプラーザ駅前派出所裏側」と「たまプラーザ駅前入口」では見分けにくい。
同じ目印を複数使えることで、
2−4、ドライバーが運転中、遠くから、一瞬で見つけられる
を実現できる、シンプルな目印が初めて可能になります。1色、1記号、1数字、1文字1などを案にできるのです。
×交差点名の文字は小さく読みにくい。
2−2、画面、地図、音声で表現しやすい
2−3、ドライバーが指示を見やすく、聞きやすく、理解しやすい
を実現するには、あいまいでなく明確で、データ化しやすいものである事も必要となります。
×「⁂」→形は分かっても読めないものはいけない。
×「はし」→「橋?箸?」等聞いて混同するものはいけない。
×「■」 →「青?緑?」色は境目があいまいなので使えない。
2−7、様々な立場、環境のドライバーが使える(ユニバーサルデザイン)
外国人、前期高齢者、若年層、軽度の色覚障害者などドライバーに共通に読み、使えることが条件となります。また、前述した役割1と相互に機能をサポートし合える事も条件として含まれます。
マークの提案
我々はそれらの条件と視認性の実験結果等から、「マーク」を21文字のアルファベットのうちの1文字とし、既存の主要地点標識114-2Aおよび2B(通称:交差点名標識)と併記するシステムを提案しています。
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提案 |
マークは、その交差点の目印であり特徴の1つとして活用されます。周囲に同じマークは配されません。逆に遠くにいけば同じマークの交差点があります。
交差点名は役割1を、マークは役割2、と使い分ける事ができます。
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役割1 |
役割2 |
| 交差点名 | マーク |
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主要交差点(全国7万)には全て異なる名称がつく 地名などで近隣同士が似ることが多い |
主要交差点には21マークのうちいずれかがつく 21交差点に1つは同じマークが現れる |
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長文で判読性が低い |
シンプルで判読性が高い |
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時間をかけて読む |
瞬時に読むことができる |
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絶対位置を同定することができる |
周囲の交差点から目的のものを区別できる |
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停車中や歩行時に、 目的地に着いたかどうかの確認、現在位置の把握などに用いる |
運転中に、 曲がるべき交差点を把握するときに用いる |
絶対的な位置同定を、時間をかけておこなう場合には、交差点名のほうを用います。例えば最終目的地が「西落合1丁目」もしくはその周辺であった場合、交差点名を読んで着いたかどうかの確認をおこなえます。
逆に「周囲の交差点との区別を瞬時におこないたい」という時には、マークのほうが役立ちます。
例えば目的地へ向けて曲がる交差点である場合は、走行中に瞬時にマークを判読し、そこで曲がるのです。
このような条件のときに、交差点マーク情報は、交差点名情報に代わって、道案内の役に立つのです。
そのため、カーナビの道案内、道路地図、案内地図、108等の案内標識、口頭での道案内時に、マークを活用することが必要になります。その際は、同じマークが遠くにあるので、道案内も少し工夫する必要があります。(ローソンと同程度に)
一般的な形状の交差点でのマークの設置位置
交差点マークは、その交差点に進入しようとするドライバーから見やすい位置に表示される事が重要です。
研究グループでは、最適な設置位置を提案しています。
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提案 |
交差点の中心位置から、ドライバーにとって重要性の高い順に配する事をルールとします。
もっとも重要な赤信号をもっとも道路中央寄りに、黄色、青の順に信号は配されています。ですので次に、信号灯火や規制標識を阻害しない範囲で「交差点マーク」を配し、道路端の歩行者などからも見えやすいように、その左に「交差点名」を配します。
マークと交差点名は一体型、もしくはマークを補助とし、全体として現在の交差点名より大きくせず、信号の機能を阻害しないよう配慮することとします。
特殊な形状の交差点でのマークの設置位置
・多車線交差点でのマークの設置
(現在準備中です)
・立体交差式交差点でのマークの設置
(現在準備中です)
・交差点名のない交差点、信号灯火のない交差点でのマークの設置
(現在準備中です)
マークの文字デザイン
マークはアルファベット1文字であり、可読性の高いフォントを用いることが重要です。
研究グループでは、サインデザインの専門家などに調査をおこない、最適なデザインを提案しています。
108系案内標識でのマークの活用
・通称名表示のある場合の設置
(現在準備中です)
・通称名表示のない場合の設置
(現在準備中です)
・立体交差式交差点の場合の設置
(現在準備中です)
カーナビインターフェースでのマークの活用
(現在準備中です)
道路地図でのマークの活用
(現在準備中です)
口頭での案内時のマークの活用
(現在準備中です)
交差点マークデータの官民での共有
(現在準備中です)